霊幻道士5

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邦題:霊幻道士キョンシーマスター
原題:僵屍道長
英題:Vampire Expert
監製:楊紹鴻 
編導:温偉基
武術指導:馬玉成
1995年作品
時間:亞洲電視放映時間60分×全30話、DVD版20分×全30話
主題歌:天涯孤客 作曲/吉田正・小池一雄 作詞/蘇翁 主唱/アダム・チェン
◆キャスト紹介
毛小方:ラム・チェンイン
鍾邦:ジミー・ウォン
鍾君:ユン・キンタン
余碧心:アニー・マン
阿帆:ピーター・ヨン
楊飛雲:チョイ・シウキョン
◆ストーリー
特殊な力を持ったキョンシー“玄魁”を追って香港に来た“毛小方”、
ある事件をきっかけに有能な占い師“楊飛雲”と知り合いになる。
道士としての修行に専念しながらも、どこか孤独を感じていた毛小方は、
尊敬と友情を持って接してくる楊飛雲に心を開き、
二人は仲の良い友人同士となる。しかし楊飛雲は恐るべき野望を抱いていた。
貧しい家庭に生まれ育った楊飛雲は、
貧困を憎み、世間を呪い、出世して世間を見返す事だけを考えていた。
だが、自分が得意とする占いによれば、
皮肉にも彼は貧しいまま一生を終えると出ていた。そこで彼は自らの運命を好転させるべく、
60年に一度しか行えない秘術を研究していたのだが、どうしても最後の詰めの部分が解らない。
そこで彼は、誠実な人間を装い、毛小方に接近し、秘術を完全なものにしようとしていたのだった。
 やがて運命の日が訪れる。毛小方から秘術を学んだ楊飛雲は、自分の妻を自殺に追いやり、
その心臓を用いて儀式を進めていた。しかしあと一歩というところで毛小方が現れ、秘術は失敗。
再び術を行えるのは60年後である。絶望した楊飛雲は毛小方を憎み、復讐を誓う。
 一方、日本軍の亡霊に殺された子供が、玄魁の力によって甦り、
半ばキョンシー化するという事件が起きる。
毛小方はあの手この手で子供を治療するのだが、楊飛雲の策略に嵌り、子供を見殺しにしてしまう
。この件以来、弟子や友人達は毛小方の元を離れ、全てを失った毛小方は
、何の弁解もせず町を去り、一人山奥での生活を始める。
 時は流れ、山奥での生活も落ち着いてきた毛小方は、
ある日、山中で女道士“鍾君”と再会し、それを期に再び町に戻る。
そして、ようやく人々の誤解も解け、以前の生活を取り戻し始める。ところが、
楊飛雲に寝返っていた弟子に薬を盛られ、眠っている間に手首の筋を切断されてしまう。
そして毛小方は、法術を失ってしまう。
 その頃、楊飛雲は雇い主の富豪から財産を奪い、今や香港一の富豪にまでのし上がっていた。
だがそれも長くは続かず、今までの悪事が世間に知れ渡り、彼は刑務所に入れられてしまう。
もはや再起の道は無いと悟った彼は、自ら進んで囚人達の反感を買い、激しいリンチによって獄死する。
 法術を失い絶望する毛小方。懸命に治療に励み、医者の診察を受けるも、
そのどれもが絶望的なものだった。しかしある夜、
二人組の幽霊に出会い、弟子の手と引き換えという条件で、毛小方の手を治療する。
そして毛小方は再び法術が使える様になる。だがその喜びも束の間だった。
墓地に埋葬されていた楊飛雲が妖怪となって復活。
キョンシーやゾンビ達を従えて、毛小方に復讐を始める・・・

◆解説
■キョンシー・道士物の集大成■
 香港の亞洲電視(ATV)で全30話(一話は60分)、
毎週月曜日〜金曜日まで放映された本作は、
日中戦争終了直後の香港を舞台に、ラム・チェンイン演じる毛小方道士と、
チョイ・シウキョン演じる楊飛雲との運命的な戦いを中心に、
弟子とその恋人のラブ・ストーリー、皇族のキョンシー、
西洋吸血鬼との戦い等様々なエピソードを連続ドラマの長所を生かし、
描かれている。ちなみに日本では、97年9月にCS放送(スター・プラス)で、「霊幻道士」のタイトルで放送。
なお、「群魔侠傳」のタイトル(全7巻)で、音声は北京語、字幕はハングル文字のビデオが存在するらしい。
取引先と商談成立・・・ではありません
■毛小方■
 
本作に登場する道士・毛小方は、御存知ラム・チェンインが演じているのだが、
今までの霊幻道士シリーズに見られる様な道士とは驚く程タイプが違う。
例えばラム・チェンインの道士といえば、頼れる、弟子に厳しい、
法術・武術の達人、気難しく見えるが意外と茶目っ気がある・・・といったイメージがある。
しかし本作の毛小方は、友人に裏切られ、救えなかった人々の事を考え、常に苦悩し続けたり、
キョンシーや西洋吸血鬼を相手に苦戦を強いられたりと、
人間として道士として成長過程にある人物として描かれている。
この様な表情は、霊幻シリーズでは観る事は出来ない
■徐少強■
本作のメイン敵キャラ楊飛雲を演じたチョイ・シウキョンは
、70年代半ばから武侠映画、功夫映画で活躍するベテランであり、
現在でもアクション映画を中心に、様々な作品に出演している。
また、「香港映画界で最も日本刀の似合う俳優」として知られており、
その腕前は本作でも遺憾なく発揮されている。
藤岡弘ではありません
■様々なキャラ■
 
本作は連続ドラマという事もあり、皇族のキョンシー“玄魁”、
日本兵のキョンシー(亡霊)“酒井少佐”、西洋吸血鬼“カルス”等、
個性的なキャラクターが登場。物語を大いに盛り上げている。
酒井少佐(左)や、西洋吸血鬼カルス(右)等、様々なキャラが登場
■戦い■
 
本作の魅力のひとつとして、「様々な形の戦い」が挙げられる。
それは毛小方と楊飛雲の戦いをメインとした激しい格闘にはじまり、
裏切り、絶望、憎悪等の人間の感情同士の戦い等、様々な形で表現されている。
外面的な戦い、そして内面的な戦い・・・そのどれもが重要な要素
■愛■
 
僵屍道長では、上記で解説した通り「戦い」も重要なファクターだが、
「戦い」とは正反対に思える「愛」も、このドラマを語る上では忘れてはならない。
それは鍾邦と余碧心の切なく激しいラブ・ストーリーにはじまり、
鍾君が毛小方に反発しながらも惹かれてしまうという微笑ましいエピソードや
、玄魁と少年の親子愛にも似た友情等、「戦い」と同様に様々な形で表現されている。
様々な形で愛が表現されているのも「僵屍道長」の魅力のひとつ
■主題歌■
 僵屍道長は連続ドラマである為、ドラマの冒頭に主題歌が流れる。しかもその主題歌は、
日本人なら誰しも一度は耳にした事がある「子連れ狼」の主題歌「天涯孤客」。
もちろん歌詞は、日本語ではなく広東語で、
歌は俳優・歌手と様々な面を見せるアダム・チェンが熱唱している。
劇中では、アニー・マン扮する余碧心が日本語で歌う場面も
■私生活でも・・・■
 
「愛」の項でも解説した通り、劇中ではユン・キンタン演じる鍾君が、
毛小方に反発しながらも惹かれてしまうというエピソードがある。
しかもこのエピソード、ドラマの中の話だけかと思いきや、
この共演がきっかけで私生活でも恋人同士になったのである。
個人的にはこのカップル、かなり御似合いだと思うのだが、皆さんはどうだろうか?
尻に敷かれてそうなラム師父・・・いや、あくまで想像ですよ・・・
牙生えてます


情報提供文献;RUN様